前回のFX会社の経営破綻ですっかり全部なくなった私のザ・失敗・オブ・失敗のお話を書きました。
その経営破綻したFX会社はゲムフォレックスで2023年5月にサービス停止になっています。
それまでの経緯と現在の状況はこちら↓
まずはサンクコストについての説明です。
サンクコスト効果とは、それまでに費やした金銭、時間、労力などの負担したコストに縛られ「いまやめては無駄になってしまう」「もったいない」などの理由でと非合理的な判断および行動をする心理的効果を言います。
英語表記では「sunk cost」と書きます。
「sunk」は「沈んだ」「埋没した」の意味
「cost」は「費用」の意味
サンクコストは訳して「埋没費用」と呼ばれることが多いです。
この海外FX会社ゲムフォレックスの経営破綻がまことしやかに噂されたのはもう2022年冬頃なんです。
その頃から出金できなくなったとSNSでの情報が増え始め、噂が噂を呼んでゲムでの取引をやめて資金を撤収する人も多くなっていました。
それでも私は
「まぁまだ様子見てて大丈夫だろう」
「デマかもしれないし」
と自分の資金を引き出すことをしませんでした。
なぜか?
それはゲムフォレックスの入金ボーナスにホイホイ乗せられ、多額(当社比w)の資金をゲムの口座に積み上げていたからなんです。
サンクコスト効果はすでにそこに費やした金銭、時間、労力のコストがもったいないと感じ、たとえそれが無駄や損失につながるとわかっても合理的な判断ができなくなり、やめることをせずに続けて更に悪い状況を招くことです。
海外FX会社のゲムフォレックスが倒産すればもちろんすべての資金はゼロに帰することになるのはわかっていました。
ですが、今まで積み上げた入金ボーナスがもったいない!と言う気持ちに取り憑かれ、合理的な判断からはかけはなれたこのサンクコスト効果の心理状態が私の中で強く発動します。
これが原因でボーナスどころか入金したすべての額を一瞬で失うことになったんですよね。
サンクコスト効果って日常にもあふれています。
例えば
・着ない服を取っておく
ずっと出番のない服を高かったからと言う理由でタンスの肥やしにしてある
→部屋が片付かないストレスになるしスペースの無駄です。
・時間を気にしながら行列に並んで順番を待つ
行列に並んで途中で抜けることはそれまでの時間と労力が無駄になるような気がしてイライラしながら最後まで待つ
→おそらく最も無駄になるのはイライラして過ごした長い時間です。
これはFXや株式のトレードや他の投資でも同じですね。
マーケットが予想と逆に動いた場合を例にしましょう。
売買のエントリーをするのに費やした金銭はもちろん、分析の時間、労力、心理的な負担などを思うとそのポジションを失うことがもったいないと感じ、「損切り」と言う正しい判断ができなくなります。
両建て、ナンピン、天への祈り・・自分のエントリーが無駄にならないように救おうとしてあらゆる方法を試し、損切りを先延ばししてしまうことも。
その結果、一番望んでいなかった悪い形になることも少なくありません。
何度もこのブログで書いていますが、FXで戦うべきなのは市場ではなく自分自身だとしみじみ思います。
冷静かつ合理的に判断できない、大胆なことをするくせに思い切りが悪い、ケチで優柔不断と言う私のダメダメな部分がFXではモロに出てしまっているんですよ。
今はまたSORAサロンでデモトレードからFXの基本をやり直しています。
リアルトレードでちゃんと利益が出せるようになるため、FXの腕を磨くことと同時に自分の弱い部分をきちんと矯正しなくては!と心に誓いました。
皆さんもサンクコスト効果にはお気をつけくださいね。
気づかないうちに貴重な時間やお金etc.の大きな損失につながりかねません。
ご参考になれば幸いです。