ナンピンはメリットよりデメリットに目を向けよう

今日もFXでやってはいけないことを私の失敗談からお伝えしていくシリーズの記事です。

特に初心者の方々はご注意です。

第7回は

「下手なナンピン、スカンピン」

です。

これは下手なナンピンをすると損失だけが膨らんですっからかんになってしまうよ!という投資における名言です。

ナンピン(難平)買いとは、保有している通貨の価格が下がった時に、さらに買い増しをして平均購入単価を下げることです。

売りの場合も価格が上がった時にさらに売り増しをして平均売却単価を上げるナンピン売りと言います。

これも少ない経験と足りない知識(&脳みそ)で私が失敗を繰り返したトレード手法でした。

ナンピン買いを例にとって説明します。

ドル/円を例にしましょう。


130円で10000米ドル買った後にドル/円レートが110円に下がったとします。
その時にさらに10000米ドルの買い増しをします。
そうすると1米ドル当たりの平均購入単価が120円になり、利益が出る水準は120円に下がります。

※平均購入単価が下がるので、「難(損失のこと)」を「平らに」するということで、「難平(ナンピン)」といわれるそうです。

110円まで下がったレートが130円まで戻らなくてもナンピン買いのポジションのおかげで120円まで戻れば損益は±ゼロ。
レートが買値まで戻らずとも上がってくれば早い段階で含み損が徐々に解消され、心理的にも良いですね。

買いのポジションを持った130円までレートが戻ってくればもとのポジションは建値の売り決済で損益±ゼロ、そして110円でナンピン買いしたポジションの200000円分はすべて利益になります。
大損の負けトレードだったものが大儲けの勝ちトレードになるんです。
これは大きな魅力です。

レートがもとの高い水準に戻ると読んで、下がった価格で買い増しをして含み損を減らし、さらには利益を出すことも狙ってナンピンするんですね。
含み損が減ると心理的にも安定しますし。

ですが!

これは順調に価格が上がって戻った場合は有効ですが、そのままズルズル下がり続けるとナンピン買いした分の含み損がどんどん膨らみ、心理的に損切りが難しくなります

さらに悪いのは下がり続けているところでまた焦って買い増しのナンピンを続け、レートが下がり続けた場合には、ポジションが増えた分損失も大きく膨らんでしまいロスカットにあう可能性も高くなります。

毎度のことながらこれも私がやらかした失敗のひとつなんです。

130円で買い注文を入れ、その後110円まで下がり続ける段階で、最初の買いが間違っていたと早く損切りして相場の読みを仕切り直しするべきだったと思います。

ナンピンはFXの達人で相場の読みに長けている人なら使えるテクニックかもしれませんが、相場観のない初心者にはとても危険です。

もしナンピンをするとしても損切りのラインを明確に決めておかないとロスカットまっしぐらですよ~!

ナンピンと次回お話する両建てトレードは相場の達人になるまで

「さわるな!危険」

です。

ナンピンのメリット

  • 平均購入単価が下がることで利益を出せる水準が下がる
  • 相場が戻れば早い段階で含み益ができ、その分で含み損をカバーできる
  • 相場が戻ってくる間の早い段階で心理的に安定する
  • 予想通りレートが元の建値の方向に動くとさらに大きな利益を生むことができる

ナンピンのデメリット

  • 相場が逆に動いた場合はナンピンしたポジション分の損失がどんどん膨らむ
  • 保有するナンピンポジション分の損失に耐えられなくなり強制ロスカットの危険性がでてくる
  • 相場が逆に動いている間の心理的な負担が大きすぎる

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私もやらかしグセを治すべく再チャレンジ中です。

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